天井クレーンの主構造であるガーダ(橋桁)は、つり荷の重さを支える最も重要な部分です。長年の使用や過負荷によってガーダに永久変形(へたり)が生じると、走行車輪の偏摩耗や、最悪の場合は建屋の走行レールごと歪ませる原因になります。
ガーダの健全性を維持するための具体的な点検項目と、許容される「たわみ」の基準を解説します。
1. 定格荷重時のたわみ量基準
クレーンのガーダは、荷をつり上げた際にわずかにしなるように設計されていますが、その量には制限があります。
- 基準:スパン(レール間の距離)の 1/800 以内であること
- 計算例: スパンが 16m(16,000mm)のクレーンの場合$$16,000mm \div 800 = 20mm$$定格荷重をつり上げた際、中央部が 20mm 以上沈み込む場合は、構造的な強度が低下している可能性があります。
2. 残留たわみ(永久変形)の確認
荷を下ろした後、ガーダが元の水平な状態に戻っているかを確認することが非常に重要です。
- 異常:無負荷の状態でも中央部が下がっている(キャンバの消失)
- 点検方法: 両端の車輪付近に水糸を張り、中央部での隙間を計測します。本来、多くのクレーンは無負荷時にわずかにはね上がる「キャンバ」が付けられていますが、これがゼロになったり逆側に反ったりしている場合は、過負荷による金属疲労が疑われます。
3. 接合部のボルト緩みと亀裂
ガーダは複数の部材をボルトや溶接で接合しています。振動や衝撃でこれらが緩むと、構造全体の剛性が失われます。
- ボルトの点検: 高力ボルトの回転や脱落がないか、ハンマーによる打音点検を行います。
- 溶接部の亀裂: ガーダの接続部や、横行レールの取り付け付近に細かいひび割れ(クラック)がないかを目視で確認します。特に塗装が剥がれて錆が出ている箇所は、内部で亀裂が進んでいる可能性が高いです。
4. 横行レールの摩耗と歪み
ガーダの上を走る「横行レール」の状態も、構造への負荷を左右します。
- 点検項目:レールの直進性と、左右のレベル(水平)が出ているか
- リスク: 横行レールが波打っていると、トロリが移動するたびにガーダへ不自然な振動が伝わり、構造疲労を早める原因になります。
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ガーダの「たわみ試験」を行う際、最も重要なのは「正確に定格荷重(100%)をかけること」です。現場にある適当な機材をつり上げても、正確な沈み込み量を測定することはできず、構造の健全性を証明したことにはなりません。
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