クレーン作業において、最も事故が起きやすい瞬間はいつでしょうか。それは荷物を地面から数センチだけ浮かせる「地切り」のタイミングです。
数百トンのウェイトを吊り上げる荷重試験では、この瞬間にすべての計算が試されます。有限会社甲新クレーンが現場で徹底している、地切り時のチェックポイントをお伝えします。
1. 「重心」のズレを見逃さない
荷物を浮かせた直後、もし吊り具が垂直でなければ、荷物は振り子のように大きく動き出します。これを荷振れと呼びます。
特に比重の高い鉄製ウェイトは、コンパクトゆえにわずかな重心のズレが急激な動きに繋がりやすい特性があります。地切りの位置で一度停止し、繊維スリングの張りが均等か、荷物が傾いていないかを多方向から目視確認することで、大規模な接触事故を未然に防ぎます。
2. 吊り具の「馴染み」を確認する
高荷重がかかる瞬間、繊維スリングは荷物の形状に合わせてわずかに伸び、密着します。
地切りの状態で数秒間静止させることで、スリングがウェイトの角に正しく当たっているか、重なりがないかを確認します。金属同士のワイヤーロープと違い、繊維スリングは「面」で捉えるため安定感がありますが、この馴染みの確認を怠らないことが、最大350tといった超重量物を扱うプロの作法です。
3. 足元と建屋の挙動を凝視する
天井クレーンや橋型クレーンの試験では、吊り荷だけでなく周囲の状況にも注目します。
・建屋の梁やクレーンのガーターに異常な「たわみ」や異音がないか ・ロードセルの数値が急激に跳ね上がっていないか ・繊維スリングに不自然な擦れや異常な伸びが発生していないか
これらを同時にチェックし、異常があれば即座に元の位置へ降ろす決断が求められます。この慎重なプロセスこそが、発電所のような高度な安全性が求められる現場で信頼を勝ち取る唯一の道です。
🏋️ 揺るぎない安全管理を提供する【有限会社甲新クレーン】
弊社は、確かな機材と慎重な作業手順で、お客様の現場に最高の安心をお届けします。
精密な揚重計画と実行
・最大350t対応の鉄製ウェイト 低重心設計により、地切り時の安定性が抜群です。専用の短いトレーラーで、工場内の狭いスペースでも最適な位置へ搬入します。 ・熟練の合図者による指揮 地切り時の細かな判断を的確に行う、経験豊富な専門スタッフを派遣します。
超重量物のトータルソリューション
・発電所メンテナンス・ドーリー手配 タービン点検等の超大型設備の移設に必要なドーリー手配や、クレーン手配をワンストップで対応。ウェイト以外の特殊輸送技術も豊富です。
現場の基盤を支える
・養生鉄板の一括サポート 床面を保護し、地切り時の荷重をしっかり受け止める地盤を作るため、鉄板の貸し出しから敷設まで責任を持って行います。
一瞬の油断も許さない重量物の現場において、甲新クレーンの「慎重な技術」が安全を担保します。荷重試験や大規模移設の計画は、ぜひ弊社にご相談ください。

