天井クレーンを用いた荷役作業は、運転士だけでなく、地上で荷物の取り扱いを行う玉掛け作業者や、周囲の安全を確認する作業員など、複数の人々が関わるチーム作業です。このチーム全体を統率し、作業の安全性を確保する上で最も重要な役割を担うのが**「作業指揮者(さぎょうしきしゃ)」**です。
作業指揮者は、労働安全衛生規則に基づき、クレーン作業の安全を確保するために選任が義務付けられており、現場の司令塔として極めて重い責任を負います。
私たち有限会社甲新クレーンは、クレーン設備の専門家として、作業指揮者に求められる役割と、その選任の重要性について解説します。
1. 作業指揮者の3つの主要な役割
作業指揮者は、単に指示を出す人ではなく、作業開始前から終了後まで、安全を計画し、実行し、検証する責任があります。
役割① 作業計画の策定と周知
- 吊り方・ルートの決定: 荷物の大きさ、重さ、重心位置を考慮し、最も安全な吊り方と、障害物を避けた最適な搬送ルートを事前に決定します。
- 危険の予知と対策: 予想される危険(荷振れ、急停止、周囲の作業員の立ち入りなど)を予知し、それに対する具体的な対策(玉掛け方法の指定、立ち入り禁止区域の設定など)を作業員全員に周知徹底します。
役割② 現場の安全管理と指揮
- 合図の統一: クレーン運転士と玉掛け作業者との間で、合図の方法や手順が正確に統一されているかを確認し、作業中は誤りのない指示を出します。
- 吊り具の点検確認: 使用するワイヤーロープやフック、シャックルなどの吊り具に損傷がないか、使用前に最終確認を行います。
- 天候・環境の確認: 屋外作業の場合、強風や悪天候が安全に影響しないかを判断し、作業の中止または延期を決定する権限を持ちます。
役割③ 作業完了後の確認
- 安全な荷外し: 荷物を指定された場所に下ろし終えた後、荷物が安定していることを確認してから、玉掛け作業者にフックを外すよう指示します。
- 整理整頓: 作業で使用した吊り具や器具が、次の作業に支障がないよう整理整頓されていることを確認します。
2. 作業指揮者の選任基準と責任の重さ
作業指揮者には、クレーン作業に関する十分な知識と経験が求められます。
- 資格と知識: 玉掛け技能講習やクレーン運転士免許など、関連資格を有していることが望ましいとされます。何よりも、現場の状況を的確に判断できる判断力とリーダーシップが必要です。
- 法令上の責任: 事故が発生した場合、作業指揮者は安全管理を怠ったとして、法令上の責任を追及される可能性があります。このため、指揮者は常に緊張感と責任感を持って作業に臨む必要があります。
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