クレーンの運転中に、制御盤や操作回路の故障、またはオペレーターの緊急避難が必要になった際、クレーン全体を即座に停止させるための安全装置が**「非常停止装置」**です。
これは、作業員の安全と、設備・荷物の保護を目的とした、最終的な安全対策であり、その機能は常に確実でなければなりません。
私たち有限会社甲新クレーンは、クレーン設備の専門家として、非常停止装置の主要な種類と、点検で見落としてはならないポイントについて解説します。
1. 非常停止装置の主な種類と動作原理
非常停止装置には、クレーン等安全規則に基づき、作業者が容易にアクセスできる場所に設置されることが義務付けられています。
種類① 非常停止ボタン(マッシュルームボタン)
最も一般的な非常停止手段です。
- 設置場所: 運転室の操作盤、ペンダントスイッチ(押しボタン式)の操作ボックスなど、オペレーターがすぐに手の届く場所。
- 動作原理: ボタンを押すことで、クレーンの主電源回路を遮断します。これにより、全ての電動機(巻上、走行、横行)への電力供給が断たれ、クレーン全体が停止します。
- 特徴: 赤色の大きなキノコ型のボタンであり、緊急時に迷わず操作できるよう、他のスイッチ類とは明確に区別されています。
種類② 警報および電源遮断装置
過負荷やその他の重大な異常を検出した際に、自動で電源を遮断する装置も広義の非常停止機能として働きます。
- 動作原理: 過負荷防止装置などが規定値以上の負荷を検出した場合に、警報を発すると同時に、クレーンを安全側に停止させるための電源遮断回路を働かせます。
2. 非常停止装置の点検における重要ポイント
非常停止装置は「使用しないこと」が最善ですが、いざという時に機能しなければ意味がありません。定期的な点検で以下のポイントを確認します。
- 確実な作動(主回路の遮断): 最も重要なのは、非常停止ボタンを押した際に、全ての動作が即座に停止するかです。単に操作回路が切れるだけでなく、主回路(動力電源)が遮断されることを確認する必要があります。
- ボタンのロック機能: 非常停止ボタンは、一度押すと押し込まれた状態でロックされ、手動で解除するまで動作を再開できない仕組み(自己保持機能)になっている必要があります。ロック機構がスムーズに動作し、確実に保持されるかを確認します。
- 視認性とアクセス性: ボタンが赤色で目立つか、表記が明確であるか、また、操作者が緊急時に体勢を変えることなくすぐに操作できる位置にあるかを再確認します。周囲に物が置かれて操作を妨げていないかも重要です。
- 解除後の再開防止: 非常停止を解除した際、電源が勝手に入り、クレーンが動き出さないかを確認します。安全な再起動のためには、操作盤で改めて運転操作を行うことが必須です。
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