MENU

🏗️切れる前に交換を!天井クレーン「ワイヤーロープ」の劣化サインと交換基準

天井クレーンが吊り上げた荷物を支えるワイヤーロープは、クレーン設備の中で**「安全の命綱」と呼ばれる最も重要な消耗部品です。ワイヤーロープは、繰り返し使用するうちに必ず劣化が進行し、点検を怠れば突然の破断や荷の落下**という重大な事故に直結します。

ワイヤーロープは、見た目ではまだ使えるように見えても、内部の劣化や疲労により強度を失っていることがあります。

私たち有限会社甲新クレーンは、天井クレーンのスペシャリストとして、ワイヤーロープの適切な交換時期を判断するための法令上の基準と、具体的な劣化サインについて解説します。

1. 法令(クレーン等安全規則)が定める交換基準

クレーン等安全規則では、ワイヤーロープの安全性を担保するため、以下の状態になった場合は直ちに使用を停止し、交換しなければならないと定められています。

劣化の種類法令上の交換基準危険性
素線切れ1よりピッチ(ストランドが一回転する長さ)の間に、10%以上の素線が切断しているもの。破断強度が著しく低下し、急な負荷で切断に至る。
摩耗(直径減少)ワイヤーロープの公称直径の7%を超えて直径が減少しているもの。摩耗により断面積が減少し、許容張力が低下している。
キンク(よじれ)ロープが極端に**折れ曲がったり、ねじれたり(キンク)**しているもの。内部構造が崩壊しており、強度計算の根拠を失っている。
腐食(さび)外部から見て著しい腐食があるもの。内部の鉄線が錆びて細くなり、急な破断を引き起こす。

2. 見落としやすいワイヤーロープの危険なサイン

上記の法令基準のほかにも、専門家が点検で注視する、交換を検討すべきサインがあります。

  • ピッチの伸び:ロープの「よりピッチ」が不自然に長くなっている場合、内部で素線が切れて緩んでいる可能性が高いです。これは、ロープが過大な張力を受けた疲労のサインです。
  • ロープの偏摩耗:ロープがプーリーやドラムに接する部分で、片側だけが異常に摩耗している場合、クレーン本体のシーブ(プーリー)の溝摩耗や芯ズレが原因である可能性があります。ロープ交換と同時に、芯ズレの是正が必要です。
  • 油切れ:ロープから潤滑油が完全に抜け、カサカサに乾燥している状態は、内部の素線同士が摩擦を起こし、急速に強度を失っているサインです。

3. ワイヤーロープの交換は専門家にご依頼ください

ワイヤーロープの交換には、単に新しいロープを装着するだけでなく、ロープの選定(適切なより方、太さ)、ドラムへの巻き付け、端末加工、そして荷重試験が必要です。

交換基準の判断、そして交換後の安全性の確保は、天井クレーンの構造全体を熟知した専門知識があってこそ可能です。

ワイヤーロープの安全な管理と交換は、ぜひ私たちクレーン設備の専門家にご相談ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次